Vol.7 「バイクと共に暮らすこだわりと工夫の家」

西武線所沢駅から徒歩17分。
バイクが縁で知り合ったというI様ご夫妻の新居にお伺いしました。
ご夫妻の愛車である大型バイク2台と250ccバイクの計3台が並ぶ、
まるでショールームのような自宅内ガレージをはじめ、お二人の希望と工夫とが
随所にちりばめられたマイホームが完成するまでの物語をお話していただきました。

お二人が家を建てようと思ったきっかけを教えていただけますか。 また、家作りのパートナーに、なぜ住協を選ばれたのでしょう。

(奥様)「実は前もって計画を立てて、家作りをはじめたわけではないんですよ(笑)。ポストに入っていた広告を見て、「ちょっと見に行ってみようかな?」という気持ちでスタートし、物件を見に行っていたんです。去年の2月頭くらいからとんとんと話が進み、いつかは一戸建てをとは考えていたのですが、結局腰を上げてから2~3ヶ月で決まってしまいました」

(ご主人)「最初、建物は他のメーカーさんにお願いするという方向で、土地だけを探していました。最初に良いなと思った土地はタッチの差で前日に売れてしまったんですが、すぐに営業の原口さんが店長さんへ連絡を取ってくださり、「まだ公開していない土地があるのですが、よろしければ見に行きませんか?」という話になりまして。そこは建物も住協さんが建てるという条件付きの土地ではありましたが、非常に魅力的でした。そこで建物は他メーカーさんに決めていたので、土地だけで売っていただけないかとお願いしました。すると「土地だけでも大丈夫ですよ」と言っていただき、話を進めることになりました。しかし、色々とお話しを聞いていたら「住協さんでも希望していた建物が建てられる」ということが判明したんです。そこで実際に仕様や詳細を詰めてもらったのですが、最初の見積りより安く、性能的にも満足できる建物が造れるということでしたので、全て住協さんでおまかせすることになったんですよ」

新居で生活を始めて3ヶ月ほど経ちますが、実際にお住まいになられていかがですか。

「最初、他メーカーさんにお願いした理由は使っている断熱材に魅力を感じたからです。機密性・断熱性が高く、温かく過ごせるような家が欲しいなと考えていたんですよ。その点に関して、住協さんでもほぼ同じことができましたし、更に屋根にソーラーパネルをつける、家の中にバイクを収納するガレージが造りたい、2階に生活空間を集約するという希望に対しても、柔軟にプラン変更ができ、おおよそ注文と同じ形で対応できるというお答えをいただいたので、家も住協さんに決めました。これは偶然ですが、店長さんもバイク好きだったんです。ですからより話が弾みましたね(笑)」

建築工程を書き記した日記帳につづられた理想の家づくり

家づくりはどのように進んでいったのですか?

「(奥様の日記帳を見ながら)3月に設計に入り、着工が7月。引渡しが10月末です。家内は日当たり優先、僕はソーラーパネルとガレージが欲しい、双方の要望が満たされ、かつ生活空間はすべて2階に集約し、ワンフロアですむように、将来子供ができたら1階を使うという計画で設計をお願いしたんです。また大きなガレージを家の中に造るわけですから、その分生活空間をとられてしまうので、そこをどうするかも考えましたね」

キッチンなど、内装に関して奥様のご希望はあったのですか?

「室内の雰囲気は飽きのこない白を基調として、そこに濃い色を合わせたいなと考えていました。部屋に物を置くと生活空間が狭くなってしまいますから、部屋以外にも1・2階共に多くの収納スペースをお願いしました。 以前住んでいたマンションのキッチンは狭いのに加え、シンクや調理台の高さがとても低く、前かがみになるので腰が痛くなることもあったんです(笑)。シンクの高さは85cmくらいが一般的なんですが、今回は一番高い90cmにしていただいたので、かなり使いやすくて気に入っています。またキッチンにある収納の扉は、統一感のある色調を考え、リビングから見たら全面白、キッチンから見たら梁やドアの色と同じ濃い茶色に仕上げていただきました」

「他にもシーリングファンを入れたかったので、折り上げ天井を作ってもらいました。また外装ですが、ソーラーパネルを売電(家で使って余った分は売却するシステム)に利用しています。普通の建物は真ん中から対照的に傾斜をつけますが、できるだけ屋根にソーラーパネルが乗るように、ちょっと屋根の南側の面積が多くなるように勾配を変えて、蓄電効率を上げるように工夫して頂きました」

里山を背景に水鳥が集まる池。一枚絵のような景色が見える窓

生活の場である2階は窓が多いので、お部屋全体がとても明るく温かいですね。

「当初から2階を生活スペースにと希望していましたが、立地的にも大正解でした。隣にある池は所沢市内で一番水鳥が集まる調整池で鴨等だけじゃなく、白鷺まで集まってくるんです。2階の窓からの風景は大のお気に入りになりました。もし1階を生活スペースにしていたら、池を囲む堤防のせいでこの景色を十分満喫できなかったでしょうから。」

こだわりの分だけ打ち合わせも入念。丸一日話し合った日も⁉

これだけの希望を取り入れながらの家づくりには、ご苦労もあったのでは?

「例えば、なるべく北側に家を寄せたいと希望したんです。しかし、それを実現するには2階が「母屋下がり」になるとの事で。母屋下がりにすると北側に入れる予定の風呂場が入らなくなる。ここをどうクリアするかが大変でした。そこで屋根の形状を変更、北側の境界(塀)と建物の間を調整するなど、設計士さんがいろいろ考えてくださったおかげで、最初の希望を実現することができたんです!」

「時間だけではなく、自分で調べてから打ち合わせに臨んだことも良かったのではないかと思います。設計士さんから「お詳しいですね。設計関係の方ですか?」と聞かれちゃいました(笑)」「しっかりと打ち合わせして、話を詰めてから着工してもらうことで、結果的には費用もかからず、見た目も満足のいく家になりました」

ご夫婦の家づくりに対する前向きな姿勢と思いが、理想を現実に昇華させたマイホーム。実はご主人、完成直後に海外出張を命じられ、最近帰国したばかり。「ようやく自宅でゆっくり過ごせます」とのことです。親しい方たちもなかなか招待できなかったので、これからは多くの友人たちを呼んで、バイク話に花を咲かせたいともおっしゃっていました。