住協の住まい情報|物件・住宅・不動産情報

Vol.9 「“我が家の歴史”を心地よく継承する家」

西武池袋線所沢駅から徒歩8分ほどの落ち着いた住宅街。
しっくりと和の趣のあるS様の新居では、
ご主人が設えた坪庭風エクステリアが温かく迎え入れてくれます。
和洋折衷の掘りごたつ式リビングでくつろぎながら、
S様こだわりの家作りについてお話を伺いました。

100年ものの一戸建てにお住まいだったS様は、区画整理を機にご自宅を建て直すことを決意されたそうですね。

「大正時代に建てた古民家風の一戸建てにずっと住んでいました。愛着のある家だったのですが、区画整理に引っかかってしまい、近所に自宅を新築することに決めました。縁あって購入した土地は、前に居た場所からも所沢駅からもほど近い、静かな住宅街。さて、この土地にどのような家を建てようかと、似たような広さの物件を見学することから始めました」

いくつかの住宅メーカーを検討された結果、なぜ住協を選ばれたのですか。

「何件か見学したなかで自分たちのイメージに一番近かったのが、住協さんで扱っていた物件だったのです。その物件を見に行ったときに担当していたのが営業の伊藤さんで、誠実な対応と人柄から『この人なら信頼できる』と感じました。そして、いろいろな話を聞かせてもらうと、予算内で納得できる家作りができると思ったんです。設計を担当してくださった藤本さんも、とても親身に相談にのってくれました。地域に密着した会社だけあって、自宅にも頻繁に顔を出してくださり、新居完成まで緊密にやり取りができたことが何より心強かったですね」

我が家への想いをカタチにしました

長い間お住まいのご自宅を新築するにあたっては、思い入れやこだわりもおありだったでしょう。

「こだわったのは畳です。以前の家は築100年ぐらいで、全室が畳だったんですよ。ですから、まずは畳敷きで掘りごたつのあるリビングを作りました。私がざっくりとプランを描いて、藤本さんに修正してもらいながら設計を詰めていきました。堀りごたつは、子どもたちや友人や来たときのことも考えて当初は2倍の大きさを提案いただいたのですが、麻雀をするのなら4人用サイズのほうが都合がいいだろうと、結局は一辺に1人座れるサイズになりました(笑)。また、第二の人生を楽しみたい世代である私たちとしては、今後のことを考えてバリアフリーへの考慮も大事です。あとからリフォームしなくても済むように、歳を重ねても支障をきたさない家作りをポイントに設計を進めました」

以前のお家でお使いになっていたものが、新居の随所に生かされているのも素敵ですね。

「とりわけ1階の和室には、我が家の歴史が詰まっています。レトロな雰囲気のタンスは、実は妻の婚礼家具。『この機会に処分してもかまわない』と妻は言ったのですが、何といっても思い出の品ですから。これらの品を置けるような部屋を作ればいいと…。設計の藤本さんがよく考えてくださいました。タンスの高さと天井の高さとのバランスがよく、タンスの上方に位置する神棚とも大変合っています。その横にある床の間も、我が家ならではの空間としてこだわりました。床の間の壁面に飾ってある部材は、前の家の床柱の一部なんですよ。部屋に置いてある大きな材木の切り出しテーブルも、前の家から持ってきたものです。さらに、玄関先に私が設えた坪庭風エクステリアの蹲踞(つくばい=手水鉢)も、以前の家にあった年代物。代々受け継がれてきた家の残せるものは残したい、という思いを叶えた新居になりました」

和と洋の“いいとこ取り”の快適空間

長いあいだ住み慣れたご自宅を建て替えるのは万感の思いがおありだったでしょうが、新居の住み心地はいかがでしょうか」

「いいですね(笑)。私は数年前に現役を退いていますので、在宅時間が長くなりました。こうしてリビングでくつろいでいると、居心地のよさが実感できるんです。“和”にこだわったのは畳と掘りごたつなどの和空間であって、あとは先進の“洋”の技術を取り入れてもらいました。たとえば、壁・床下に入れた断熱材や、遮熱高断熱性型複層ガラスを使った窓のおかげで今年の夏は、エアコンをあまり使うことなく過ごすことができました。部屋の中にいれば、屋外の暑さをそれほど感じなくても済みましたし、秋風が吹く頃になったら、逆に、気持ちのいい温かさを感じています。ほかにも、スペースをたっぷり取った1階トイレ、階段に設置した握りやすい手すり、手が挟まらないようゆっくり閉まるスライドドアなど、熟年世代が支障なく住める家になったと自負しています」

快適な新居で、これからもご家族の歴史が積み重なっていきますね。

「現在、私たち夫婦と娘の三人暮らしで、独立した長男がたまに帰ってきます。いずれは夫婦二人暮らしになるかもしれませんが、10年後、20年後も見据えた、とても良くできた“終の棲家”だと思っています。バリアフリーを考慮した住まいとは、高齢者だけではなくすべての人に優しい住まいですよね。将来、娘や息子たちが小さな孫を連れて泊まりにきても、安心して迎え入れることができるのもうれしいです」

和の趣のあるリビングの掘りごたつに座っていると、おだやかな気持ちになれます。時の流れがゆるやかになる錯覚を覚えます。S家の歴史を継承した新居で、さらに刻まれていくご家族の歴史。お話を伺ったのはご夫婦お二人でしたが、娘さんや独立された息子さんたち、その先のまだ見ぬご家族までの笑顔が想像できるひとときでした。