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建築家紹介

The Archi Designers

田邉恵一先生

株式会社田辺計画工房

田邉 恵一

住まいや暮らし方への「こだわり」や「自分らしさ」をぶつけてください。私たちはその「答え」を見つけるお手伝いをします。

01経歴・プロフィール

モノづくりが好きだった学生時代

建築家と呼ばれる人は大学の建築学科を出ている場合が多いのですが、私の場合は美術学科を卒業しています。子どもの頃から何かを作ったりする、いわゆる「モノづくり」が好きで、中学生の頃には自分の部屋の間取りを考えたり、日曜大工で家具を作っていました。そんなモノづくりのデザインを本格的に学ぶために美術系の大学に進みましたが、当時は建築の道に進む事になるとは考えてもいませんでした。

建築の道に進んだきっかけ

大学の先生の建築事務所でアルバイトをしたことがきっかけです。その建築事務所では庭づくりや家具の製作、建築のコンセプトづくりといった、モノづくり全般を手掛けていました。アルバイトをはじめた頃は建築模型の製作や、先輩に指示された図面を描いており、当時はCAD もなかったので、すべて手描きでやっていました。大学卒業後、この建築事務所の所員となり、40 代のときに独立しました。
今は20 代で独立される方もいるので、私の場合は遅い方かもしれませんが、この建築事務所で勉強させてもらったベースがあったからこそ、現在まで多岐にわたる仕事ができていると思っています。

建築家としての原点になった自宅

独立後、はじめに手がけたのが自宅です。自宅ですから自分の好きなように設計できたということもあり、築30 年位経っていますが、いまだに飽きません。自宅のガレージは私が自動車が好きということもあり、自動車をただ車庫にしまうのではなく、どう共存するかを考えて設計しました。自宅を手がけたことは、建築家として1つの原点となっています。これまで田辺計画工房として、住宅だと約80 棟は手がけたでしょうか。住宅以外に、公共施設や商業施設といった建築のお手伝いもしています。

田邉恵一先生の自宅
田邉恵一先生の自宅上空写真
田邉恵一先生の自宅のガレージ

独立後、初めて自身で設計した自宅。1階にガレージと仕事場、 2階にLDK・テラスを配置。 テラスを含めた2階の生活空間を大きな屋根で覆うことで、自然を感じ、広がりのある空間を生みだしている。

02建築家の仕事を知る

田邉先生にとっての建築家の仕事とは?

施主様のライフスタイルをデザインすることです。住宅の建築には多額の費用がかかります。私たちはその費用を無駄にすることなく、施主様のために使えるような設計をしなければいけない。建築家というと「奇抜なデザインや個性的な建物を建てる人」のように考える方もいらっしゃいますが、それは住まうための空間や場を合理的に考え、デザインした結果に過ぎません。施主様のライフスタイルをデザインすることで、良い意味で「住まい方」が変わってほしいと考えています。

自然豊かな邸宅

緑に囲まれた暮らしをしたいという施主様のために、建築前に1年かけて自然林による庭園環境を作り出すことからスタートしたという邸宅。

設計士や工務店とは似て非なる建築家の仕事

施主様と打合せをしていると、建築予定の土地の図面しか出てこないことがほとんどです。その土地の周りの街並みや環境がどうなっているのか、という会話が出てこないのです。それは無理もない事なのですが、施主様だけでなく、設計士や工務店でさえ「その土地の中にどうやったら3LDK が入るのか」といった、パズル的な視点で建物だけを見てしまいがちです。
私たちからすると土地の大きさよりも、周辺の環境のほうが重要です。そこに建てる建築物が周辺の環境や街並みに与える影響も考えなければいけません。建築家は技術的な設計以前に「施主様がどのようなことを望んでいるのか」「飽きずに住んでもらうためにはどうするのが良いのか」など、“暮らしをデザインする” という視点で常に考え、ソフトからハード面まで含めてのご提案をしています。
そういった意味では、私たちは一般的な設計士や工務店とは、発想の原点が少し違うのではないかと思います。

レンガがあしらわれた邸宅

レンガの建物に暮らしたいというご希望を叶えるべく、施主様と一緒にレンガ探しからスタートしたという邸宅。建物はRC+木造の混構造を採用し、3枚のRCの自立壁が耐力のほとんどを担当している。

構造ありきではなく、暮らしをデザインするために構造がついてくる

建築にとって構造というのは大きなファクターです。木造、RC、鉄骨と大きく分けて3つ、さらにこれらを組み合わせた「混構造」というものもあります。施主様と一緒に想い描いた住まいを、どうやったら実現できるのか、パートナーでもある構造事務所とともに考えていきます。最終的にはご予算も含め「この空間を実現するためにはこの構造でいきましょう」というご提案をしていきます。しかし、構造はあくまで結果であって、特別な事情でもない限りは構造ありきでお話を進めることはありません。
住宅で言うと、日本の風土に合っているのは木造だと思います。古い木造の建物は今も数多く残っていますから、どちらが良い悪いということではありません。施主様の希望を叶えるために、それぞれの特性を活かした構造を選択しています。

4台の駐車スペースを実現した邸宅

間口の狭い敷地に対して4台の駐車スペースを叶えるため、60度駐車という斜めの軸線を採用。

大型テラス付きの木造邸宅

アウトドアがお好きな施主様のために設計。1階と2階それぞれに大型テラスを設けている。こちらは木造。

ガレージのある邸宅

各種メディアでも紹介されたことのあるガレージのある住まい。RC造+木造の混構造で、鉄骨で補強された木造の屋根がLDKとテラスを覆い、大きなひさし空間も作ってい る。

リビングとガレージを視覚的につなげた邸宅

2 階のリビングと趣味のガレージが視覚的につながるようにスキップ構造としている。自動車という施主様のライフスタイルを熟知して導き出した答え。

建築の現場を知れば設計の幅が広がる

私たちは施主様との打合せからお引渡しまでの全工程に携わりますので、建築工事中も要所要所で現場を確認します。私は多くの現場管理まで携わっていますので、大工さんの作り方や「ここまでなら大工さんが対応してくれる」ということもわかります。だから建物の構造が違っても設計できます。逆に言えば、無理な設計と思われるようなものでも、現場で対応できることもあります。だからこそ、設計士の方や設計士を目指している方には、建築の現場に足を運び現場を知ってもらいたいと思います。

建築家を選ぶ際のポイント

施主様からすれば大事なお金を託すわけですから、信頼感がなければいけないですし、建築家はそれに応えなければいけません。施主様と建築家は長い時間一緒に仕事をしていきますから、そこには「相性」や「信頼感」が重要だと思います。
私たちの仕事はその建物が何年も使われていくことが使命となります。長いお付き合いになりますので、特に建築家との「相性」を見て、依頼するかどうかを判断するのが良いと思います。

03田辺計画工房を知る

田辺計画工房の強みとは

田辺計画工房のテーマとして「自分イズム(自分らしい)」な建物を作りませんか、ということが挙げられます。施主様には自分らしい「暮らし方」や「こだわり」を、ぜひ私たちにぶつけてほしい。「自分らしい暮らし方とはなにか」「ライフスタイルをこうしたい」という、漠然としたイメージであっても、そこに答えを出すような提案をできることが強みです。
例えばA 案、B 案、C 案をご提案して、次回にD 案が生まれることもあります。既成概念を捨てることで、結果としてオンリーワンの建築が生まれてきます。

相模湾に面した斜面地に計画された住宅

相模湾に面した斜面地に計画された住宅。三浦半島の山々から続く海の眺望を一体的な空間として感じることができるように、屋内外空間の連続性を持たせた「海のテラス」「山のテラス」を採用している。

建物は最低何坪、予算はいくら以上から依頼できますか?

そういった条件は特にありませんが、お客様にとって予算は重要なファクターになります。どのくらいの規模の建物をご希望なのか、そのためには予算がどのくらい必要なのかをよくお話ししなければなりません。もしハウスメーカーでは対応が難しい建物であったり、特殊な敷地への建築をご希望されるのであれば、私たちとしては課題を解決したい、トライしてみたいという気持ちになります。予算が低いからと遠慮せずに、まずは気軽にご相談いただければと思います。

ガレージが見渡せるスキップフロア構成とした邸宅

ガレージが見渡せるスキップフロア構成とした邸宅。キッチンからつながるダイニングテーブルや照明器具まで、施主様の暮らしを考えて提案・制作することもあるという。

田辺計画工房での坪単価はどのくらい?

プランニング次第で変わってきますので一概には言えませんが、現在お手伝いしている例を挙げると、木造で概ね坪単価100 万円~ 120 万円※というところでしょうか。これは照明器具や空調設備といった装備も含んだ建物の総額ですから、あと生活を始めるのに必要なのはカーテンくらいでしょうか。暮らし方によっては、作り付けの家具まで作りましょう、というご提案もします。例えば、キッチンと一体感を持たせたダイニングテーブルを造作することもあります。設備や仕様はオーダーメイドであったり、国内メーカーの製品を使ったり、ご予算や暮らし方など、何を望まれるかで変わってきます。
現在(2022 年6 月)、ウッドショック等や世界情勢により建築コストが非常に上がってきており、木造で坪100 万円以上というのが当たり前になってきています。

※設計料や付帯工事費用は別途必要となります。

空間を回遊するような空間構成の邸宅

室内からつながる大きなウッドデッキを設け、空間を回遊するような空間構成とし、子どもたちが遊びまわれるようななどの配置もポイントになっている。

住まいづくりの選択肢に、建築家を加えてみませんか?

建築家は「高額な建築物ばかり手がけているからハードルが高い」と思われがちですが、決してそんなことはありません。たしかに高額な建築物を手がけることはありますが、むしろハードルは低いと思っていただきたいです。ハウスメーカーを比較検討されてから、私たちにご相談いただく方もたくさんいらっしゃいます。「どこもあまり違いがない」「プランを提示されたけれど、自分たちの住まい方と違う」というミスマッチをそこで初めて感じて、私たちにご相談いただくケースもあります。
私たちは決められた枠組みがないぶん建築の自由度は高いのですが、その反面、初回打合からお引渡しまでは最短で1年~2年ほどの時間が必要です。設計だけで約半年~1年、それくらいの期間をいただきながら取り組んでいます。施主様のこだわりを実現するために、良い意味での時間とその対価が必要になる点はご理解いただきたいです。

【これから建築を考えている方へのメッセージ】

家族とどんな暮らしを思い描き、どんなライフスタイルを送りたいのか、些細なことでも相談してください。ご自身の想い描く住まいのイメージを大事にしていただき、自分らしい、飽きのこない建物を一緒に作っていきましょう。

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