住協グループ

ところざわのくらしTOKOROZAWA LIFE豊かな自然と、多彩な都市機能

真剣に、明るく。高橋さんの掲げる理念を引き継ぐスタッフさんたち。

2.お客様に愛される店づくりとは…

これは洋菓子に限らずどんなお店でも同じだとは思いますが、繁盛店を目指すには、商品の質の向上だけではうまくいきません。ベースになるお菓子づくりは美味しくて当たり前です。そこからさらに+αを追求していかなければなりません。例えば接客、店のコーディネートなどを含む、トータルな店づくり。日々の営業努力をおろそかにすると、お客様は一回こっきりで来なくなってしまいます。そうした自分なりの哲学をもとに、まずは従業員が働き、学びやすいような環境づくりを徹底しました。
新しく入ってくるスタッフに対して、想い描いているような甘い世界ではないことを伝えます。「ドラマのように華やかじゃないよ。汗かいて粉塗れになって、泥臭く成長していくんだよ」と。そこからまずはひとりの社会人として人格を認めてあげます。


中堅クラスになっていくと、試作品を作ってもらい、それを私がアドバイスしたり、手直ししたりして、最終的には商品化されてケースに並び、お客様に召し上がっていただきます。時には「ありがとう」と言ってくれるお客様もいて、こんなに嬉しい瞬間はないと思います。意外とお客様から「ありがとう」と言われる職業ってそうそうないんです。それを誇りに思って、励みにして、心身ともに成長していくのです。よく職人にありがちな、根性第一な精神論を押し付けるような教育はもう古いです。今の若い子たちは頭ごなしに否定されると簡単に心が折れてしまうし、何よりスタッフが暗い雰囲気だとお客様も入りづらくなります。逆にスタッフが生き生きとしていれば、それはお客様にも伝わります。

真剣に、明るく。高橋さんの掲げる理念を引き継ぐスタッフさんたち。


そうしたお客様との交流は、私自身もとても大事にしています。子どもがワンコインにぎってお母さんの誕生日ケーキを買っていくような、老若男女問わず全てのお客様から愛されるような店づくりを心掛けています。
クリスマスの大繁忙期に「頑張ってください」と栄養ドリンクを持ってきてくださった方もいて、その時は涙が出るほど嬉しかったです。未だに昔ながらの職人気質な考え方を貫いてきている方もいらっしゃいますが、当然そんな生き方も否定しません。色んな人がいて良いと思います。ただ私には柔軟な生き方の方が合っているんでしょうね。
私も30代の頃はもっとガツガツしていましたが(笑)、ある日ふと、「自分が人生を楽しめていなかったら、この子たち(若い従業員)も憧れてくれないだろうな」と思い、そこから考え方を変えたんです。

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